日本魅録3

日本魅録3の詳細

『日本魅録３』発売前のことだ。フレンドパークに「あしたのジョー」宣伝を兼ねて香川さんが出演されるという。これは見たいと何ヶ月ぶりかにフレンドパークを見た。無口な美男美女、山ピーと香里奈。テレビ慣れしていないマンモス西役の俳優さん。その面々で香川さんはご自身を「ヨゴレ」と言い、笑いを取り、時には声を張り上げ番組を盛り上げていた。あぁ、スタッフの苦労をモノ作りの苦労をわかっている方だ、いい人だ、そう思った・・・・。そして『日本魅録３』発売。楽しみに読み始めた「はじめに」のところにこうあった。『今の私にとってはこの仕事を続けている意義は一つしかない。それはー現場で働くスタッフや共演者に対し、「今日この現場に来て良かった」と思ってもらえるささやかな一日を提示するために私がどれだけ貢献出来るのか、という小さな一点に他ならない。』だけど突き詰めれば、スタッフや共演者を満足させることは観客を満足させることにつながる。そして映画の中に確実に俳優としての足跡を残していく。チャン・イーモウとの対談とオリンピック裏話。詩人谷川俊太郎がカメラを覗いた時、抱腹絶倒の三谷幸喜監督衣装合わせ、剣岳死に物狂いの撮影、ある優れたエキストラ。黒沢清の一面。どれを読んでも間違いなく楽しめます。