茶人のことば (1962年)
によって 井口 海仙
茶人のことば (1962年)の詳細
本のタイトル : 茶人のことば (1962年)
作者 : 井口 海仙
発売日 : 1962
カテゴリ : 本
ファイル名 : 茶人のことば-1962年.pdf
以下は、茶人のことば (1962年)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
裏千家13代円能斎鉄中宗室の3男として京都に生まれ、大正・昭和の茶道の隆盛に尽力された井口海仙著。2011年7月購入したものの、放置すること3年余り。年末の大掃除の際、発見!一気読みするほど、面白かった。「利休百首」「茶人名言集」「茶人の逸話」の3部構成。「利休百首」は、利休が、和歌のかたちを借りて、茶道の精神、点前作法の心得などを、誰にでも記憶しやすいよう、31文字にまとめたのを、百首集めたもの。裏千家11代玄々斎宗室がまとめたものとは知りませんでした。これまでに他の本でも読んでいますが、記憶に残っているものはごくわずか。今回は、「茶入より茶掬ふには心得て初中後すくへそれが秘事也」に、目から鱗。濃茶器から茶碗へ茶を入れる時は、初めに3杓掬って後、回し出しにするのですが、第1杓は少し、第2杓は今少し多く、第3には、最も多く掬う。これを「初中後に掬う」というらしい。「序破急」と同じ意味。「茶人名言集」では、知っているものが半分くらいだったかな?「茶人の逸話」は、その人の「なり」が伝わってき、楽しかったです。良寛和尚の「鼻くそ」、頭に鉢巻きをして、そこへ帛紗をつけて出て来た森中宗中という茶人の「裸点前」のエピソードには、思わず吹き出してしまいました。
0コメント